日本人が昔から食べ続けてきた和食。実は和食は、免疫力を向上させる非常に優れた食文化なのです。まず、体を動かし、生きていくためのカロリーは、その大部分をお米で取っています。

お米からカロリーを得ることで、炭水化物を効率的に燃焼させて脂肪の付きすぎを防ぎます。そして、和食はたくさんの野菜を中心に構成されています。野菜に含まれるビタミンやミネラルは免疫細胞を活性化させ、血液をサラサラにして血行を良くし、免疫力を高める働きをしています。

細胞を作るもととなるたんぱく質ですが、これはやイモ類や大豆を中心にした豆類、豆腐など植物性のものが多いのが特徴です。植物性たんぱく質は脂肪分が少なく低カロリーで、非常に良質な栄養源となります。

また、動物性たんぱく質としては主に魚を食べるので、魚に含まれるアミノ酸、DHAやEPAといった良質な不飽和脂肪酸が摂取でき、これも血液をきれいにする効果があるのでおすすめです。肉はあまり和食のメインにはならず、卵や鶏肉が中心です。

鶏肉は高たんぱくで低脂肪、卵は完全栄養食品と呼ばれるほど栄養価が高いので、これらも白血球やリンパ球を作るための優れた栄養源となります。また、味噌やしょうゆ、漬物に代表される発酵食品が多いのも和食の長所です。

発酵食品は腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を退治してくれるので便秘が解消され、老廃物の排出を促して腸内環境を改善し、効率よく栄養分を吸収できるようになり、やはり免疫力を上げてくれます。わかめや昆布といった海藻類を多く食べるのも非常に効果的です。

海藻に含まれるフコイダンというぬめり成分が、鼻や喉の粘膜を強化して、細菌やウイルスが侵入しにくくなります。

また、出汁を上手に使って塩分を控えめにしているのも高血圧を防ぎ、脳や心臓に負担をかけない体を作ってくれます。漬物などは塩をたくさん使っていますが、昔の日本人は農作業で体を動かし、大量に汗を流していたので、その分失われるミネラルも多く、塩分を補給するのもとても大切なことでした。

しかし現代人は昔に比べて運動量が減っていますから、味付けは薄めにすると良いでしょう。

このように、和食には免疫力を上げるための要素がたくさん詰まっています。忙しい生活で外食やコンビニの利用が増えたり、食生活の欧米化によって若い世代の和食離れが進んでいますが、やはり日本人は和食を中心に食べて、昔ながらの健康的な食事を守っていきましょう。