「冬至の日に南瓜を食べると、その一年は風邪をひかない」と昔から言われています。言い伝えと思われがちですが、これには医学的な根拠があります。

かぼちゃは非常に栄養価が高く、特にビタミンA、ビタミンB、ビタミンE、食物繊維、β-カロチンが豊富に含まれています。あの鮮やかなオレンジ色は、β-カロチンによるものです。

β-カロチンは体の中で必要に応じてビタミンAに変換され、重要な免疫系である粘膜の細胞を丈夫にして免疫力を強化するとともに、他の免疫細胞の働きを助ける力を持っています。

また、β-カロチンは細胞の代謝を促して老化を食い止める坑酸化作用が強く、活性酸素を除去して細胞に活力を与えます。同じ緑黄色野菜でβ-カロチンを豊富に含むものににんじんがありますが、かぼちゃはにんじんに比べて一度に食べることのできる量が多いので、栄養の摂取源として積極的に食事に取り入れたい食材です。

体が冷えて免疫力が低下する冬にかぼちゃを食べることで、ビタミンEが血行を促して体を温め、β-カロチンが免疫細胞を活発化させ、他のビタミンやミネラルの吸収を助けて免疫力を向上させるため、風邪を引きにくくなるのです。

食べ方としては、煮物の他に牛乳を入れてポタージュスープにしたり、チーズを加えてグラタンなどにすると、牛乳由来のたんぱく質やカルシウムも同時に摂取できて非常に効率的に栄養を取ることができます。

ただし、かぼちゃはお菓子にも使われるように甘味が強い、つまり糖質が高いので、他の野菜に比べてカロリーも高めです。

料理法にも砂糖や油を使うものが多いので、食べすぎは体重増加の原因になってしまいます。美味しい冬の野菜ですが、料理するときには砂糖や油を控えめにし、かぼちゃ本来の甘味を楽しみましょう。カロリーの取りすぎに注意しながらかぼちゃを食べて、免疫力を向上させてください。