免疫細胞は体温が上がると活性化し、反対に体温が下がると働きが低下してしまいます。そして、人間の体は心臓から離れるほど体温が下がるようになっています。

心臓から送り出されたばかりの血液は温かく、それが体温を維持しますが、心臓から遠い位置にある器官はそれだけ通う血液も温度を失っており、その部分は冷たくなってしまいます。つまり、心臓から最も遠い足はいつも体の中で最も冷えている部分なのです。

足が冷えていると、静脈を通って心臓に戻る血液も冷たくなっており、結果的に全身の体温を下げることにつながります。足を冷やさないことが、全身の免疫力を高い状態に維持しておくポイントです。

そこで、自宅で手軽に行える足のストレッチをご紹介します。まず床に布団やマットレスを敷き、万一の転倒に備えます。その上に立って、壁にしっかり背中を付けます。

背筋はぴんと張って、まっすぐな姿勢を心がけてください。壁に体重を預けたまま、太ももが胸に付くくらいまで足を上げ、両手で抱え込んでホールドします。そのまま10秒ほど足を上げ続け、ゆっくり下ろします。次は反対側の足を同じように上げ、やはり10秒ほど固定します。

両足が終わったら深呼吸。鼻からゆっくり息を吸い、お腹が膨らむまで吸い込んで口からゆっくりと吐き出します。この一連の動作を5回ほど繰り返したら、今度は布団の上に仰向けに横たわります。

両足をそろえて床に対して垂直に持ち上げ、腰を手で支えて10秒~20秒その姿勢を維持します。ゆっくり足を元に戻して、力を抜いて深呼吸してください。しばらく休んだら、同じ動作を何回か繰り返します。

こうすることで普段心臓よりも下にある足を持ち上げ、溜まった老廃物や余分な水分を流し出して排出しやすくしてあげます。

足を心臓近くに持ってくることで冷えた血液を温め、体温の低下を防ぎ、免疫力を高める効果があります。毎日続けていれば、自然と血行が良くなり、温かいままの血液が足に通うようになります。

冷え性やむくみにも効果があり、足腰を鍛えて老化防止につながります。ただ、壁に体重を預けているとは言え、片足立ちで重心が不安定になりますので、絶対に転ばないように気をつけてください。

少しでも危ないと感じたら、すぐに足を下ろしてしっかり体を支えることが大切です。横になってのストレッチも同じく、もう疲れたと思ったら足を下ろして楽な姿勢を取るようにしてください。

無理をして怪我をしてしまうと何にもなりません。特に足腰の弱りがちな中高年の方は注意が必要です。最初は1~2回から始め、慣れてきたら少しずつ回数を増やしていきましょう。冬が来る前に足の血行を改善し、寒さに負けない体を作りましょう。