私達人間の体には、血管と同じようにリンパ管が通っています。血管は心臓がポンプの役割をして自然に血液を流してくれますが、リンパ管にはそのポンプが存在しないため、リンパ液の流れを良くするには、外部から刺激を与える必要があります。

リンパ液の流れが改善されると、免疫細胞のリンパ球の働きが活性化し、免疫力の向上に役立ちます。

そこで実践したいのが「全身叩き運動」です。

これは文字通り、体中を軽く叩いてリンパ管を刺激し、リンパ液の循環を良くする運動です。リンパ管は皮膚の表面近くに位置しているため、軽く叩くだけで十分な効果があります。

まずは指を立てて、頭のてっぺんから指先で軽く叩いていきます。続けて、額、眉、目元、こめかみ、頬、口周り、あごなど顔中を順番に指先で叩いていきます。あわせて、首も全体的に軽く叩きます。

終わったら、腕と肩を叩きます。左腕を手のひらを上に向けてまっすぐ伸ばし、右手の手のひらで肩から指先に向かって軽く叩いていきます。今度は手のひらを下に向け、手の甲から肩まで順番に叩きます。

その後は親指を立てて肩から親指までを叩いていき、小指から脇にかけても軽く叩きます。終わったら左わきを10回ほど叩き、左胸も同じく10回ほど叩きます。

左腕が終了したら、同じ順番で右腕も叩きます。腕叩きが完了したら、次は胸とお腹を叩きます。両手の手のひらで胸からみぞおちまで叩いていき、左の肋骨の下にある胃の部分を10回ほど叩きます。

続いて右の肋骨の下、肝臓を10回ほど叩きます。お腹に戻り、少しだけ前かがみになって腰の辺りを叩きます。ここは腎臓のある位置です。最後は足叩きです。両手を後ろに回して、お尻から足の後ろ側を叩きながらかかとまで続けます。

今度は足の甲に移動し、太ももまで叩きながら上がっていきます。太ももまで来たら、足の外側を叩きながらくるぶしまで下りていき、内側のくるぶしから太ももまで叩きながら戻っていきます。

太ももの内側から下腹部に移動して下腹を10回ほど叩き、仕上げに手で肩から爪先までを優しくなでおろします。「全身叩き運動」は十分な時間をかけてゆっくりと行うことがポイントです。全身を叩き終えるのに20分程度掛けるのが理想的です。

リンパだけでなく血液の流れも改善してくれるので、丁寧に行って免疫力を整えてください。