人間の体には、両肺の中央と心臓の上辺りに「胸腺」という臓器が存在します。この臓器は、骨髄で作られた免疫細胞のリンパ球を成熟、増殖させ、働きを強化する機能を担っています。

ただ、胸腺は15歳くらいで成長を止め、そこからだんだんと衰えて青年期に入ると萎縮を始め、50歳をすぎる頃にはその機能は半分程度にまで下がってしまいます。そこで、この胸腺を刺激して働きを促してあげると、免疫力の向上に高い効果を発揮します。方法は簡単。胸腺をマッサージするだけです。

乳房の周りを円を描くようにして縦、横、上下、左右に何回も優しくさすります。これだけで萎縮しかけた胸腺が活発化し、リンパ球に力を与えて免疫力を高めてくれます。

回数は何回でも良いので、空いた時間に胸腺マッサージを実行してみてください。テレビを見ながらでも、仕事や家事の合間でも簡単に行うことができるので気が付いたときに胸の周りをさするようにすると免疫力が高まって細菌やウイルスに対する抵抗力が上がり、病気にかかりにくい体作りに役立ちます。

また、胸腺を刺激する簡単なエクササイズもあります。布団やマットレスの上で膝立ちになり、背筋を伸ばします。

頭の後ろで両手の指を上下に組み合わせ、肘を少しずつ後ろに持っていって肩甲骨を近づける感じで胸を開いていきます。少しの間そのまま動きを止め、そしてゆっくりと力を抜きます。

この動作を、深い呼吸をしながら5回ほど繰り返すことで胸腺の萎縮を食い止め、リンパ球を増やすことができます。

胸腺は敏感な臓器で、加齢だけでなくストレスや疲れによっても萎縮が進んでしまいます。日頃から意識して無理をせずストレスを溜めないような生活を送り、胸腺マッサージを行って免疫力を向上させましょう。