日本人は世界でも類を見ないほどのお風呂好きな民族であり、ほとんど全ての人が毎日入浴する習慣を持っています。しかし、仕事などで忙しく、シャワーでさっと洗って済ませてしまう人も多くなっているのではないでしょうか。

実は、入浴には免疫力を上げるとても大きな効果があるのです。そもそも、免疫力は体温に大きく関係しています。

一般に、体温が1度下がると免疫力は30%~40%低下し、逆に体温が1度上がると免疫力は約60%活性化すると言われています。オフィスやビル、電車やバスなどでは冷房が強く効き過ぎていることが多く、たくさんの人が冷えに悩まされています。それだけ、免疫力も低下しているのです。

この下がってしまった体温と免疫力を簡単にリセットできるのが夜のお風呂の時間です。単に体を清潔にするためだけならばシャワーでも用は足りますが、体を温めると言う意味では不足しています。

シャワーでは体の表面だけしか温めることができず、体温も短時間で下がってしまいます。やはり、お湯にゆっくり浸かって体を芯から温めることが重要です。それにより、体温が上がるだけでなく発汗も促され、体の老廃物が排出されます。

血管が広がって血行が良くなり、肩や首などのコリの軽減にも役立ちます。さらに、お湯に浸かってリラックスすることで副交感神経が刺激され、血液中のリンパ球が増加して免疫力を高めてくれます。

また、一日の終わりにゆっくりとお風呂に入ることで、溜まった疲れが癒され、心身がリフレッシュして明日への活力の元となります。気持ちを切り替えるという意味でも、ゆっくりと湯船に浸かって体を休めることは非常に大切なのです。

仕事などで緊張した体と心をお風呂でリラックスさせ、ゆっくりと疲れを取る。この生活のメリハリが交感神経と副交感神経の頻繁な切り替えを促進し、自律神経のバランスを整えて、免疫系の主役である白血球とリンパ球の量を調節し、免疫力を適切に高めてくれます。

ガンやアレルギーなど、免疫系の暴走によって引き起こされる様々な病気の予防にも役立ちます。入浴のリラックス効果を高めるには、入浴剤やアロマオイルなどで心地よい香りをさせることも有効です。

アロマオイルなどは種類も多く、何を選べば良いのか迷うこともあるでしょうが大切なのは、自分が「いい香り」と感じることです。いくら「風邪を引いたときにはミントのアロマが利く」と言われても、そのにおいが苦手ならば逆に入浴が苦痛になってしまうでしょう。あくまで自分が心身ともにリラックスし、ゆったりと体を休められることが重要なのです。

忙しい日々が続いてお風呂の時間がもったいない…そんな人でも、週末などにはゆるめのお湯にゆっくり浸かり、体と心を温めて疲れを癒すとともに、高い免疫力を獲得しましょう。