ストレスが自律神経のバランスを乱し、免疫力を低下させることはよく知られています。しかし、現代では仕事や人間関係などがますます複雑になり、ストレスなく生活を送ることはほとんど不可能と言って良いほどです。

そこで、ストレスをなくすのではなく、発散させ、上手に付き合っていくことが重要になってきます。ストレス発散の方法には色々なものがありますが、気軽に行え、また健康にも良い気分転換のひとつとして生活に取り入れたいのは散歩の習慣です。

家や職場に閉じこもっていると、どうしても心身が疲れてしまいがちになります。そこで、外の空気を吸うことで気分を入れ替え、のんびりと歩きながら緊張した精神を和らげます。

散歩に出てリラックスすることで、脳からアルファ波が出て、自律神経のバランスを整えホルモン分泌を正常な状態に調整します。

そのため、免疫力に良い影響を与えるのです。また、適度に体を動かすことで体力がつき、さらに免疫力を向上させてくれます。散歩のコースは自分の好きな道を自由に歩けば良いのですが、その中にお寺や公園など、緑の多い場所を取り入れるのが理想的です。

都市の排気ガスにまみれた空気と異なり、木々の生み出す新鮮な酸素は体に優しく、緑の香りや枝や葉が風に揺れる音や光が気持ちを安らかにしてくれます。また、医学的には植物が発生させているフィトンチッドという物質が免疫力の向上に高い効果を発揮すると言われています。

フィトンチッドは針葉樹がたくさん発生させると言われていますが、あまりそこにこだわるのではなく、なるべく木々の多い場所、日常とは少し違う空間を歩くだけで十分な効果が得られます。

自分が気持ちが良いと思える場所が、自分にとっての最適の散歩コースです。ゆっくりと木々の間を散策し、季節の移り変わりを感じて心身をリラックスさせましょう。忙しい日常で疲れた心と体を植物が優しく包んで癒してくれることでしょう。

本格的な登山や森林浴などにチャレンジする必要もありません。緑に触れ、気分を変えることが重要です。リラックスすることが目的ですから、義務的に行ったり高い目標を設定して逆にストレスを感じてしまっては元も子もありません。あくまで「手軽に」体を動かし、リフレッシュすることが大切です。

散歩のコースには、川や池、公園の噴水など水辺を組み込むことも効果的です。水辺はマイナスイオンを発生させ、リラックス効果を高めてくれます。毎日の忙しさの中に、散歩という一種の「転地効果」を取り入れることで心身のバランスを整え、免疫力も向上させることが出来ます。