ストレスを溜めると免疫力が下がってしまうことはよく知られています。しかし、だからと言って一日中寝転がってテレビを見続け、食べたいものばかり食べ、眠たくなったらすぐ眠る…こんな生活を送り続けていると免疫力が上がるのでしょうか?答えは全く逆です。

反対に、免疫力が下がってしまうのです。ストレスを感じると、交感神経が刺激されてアドレナリンが分泌され筋肉、血管が収縮し血行が悪化しますが、ダラダラとした「リラックスしすぎ」になると、今度は副交感神経が慢性的な緊張状態に陥ります。副交感神経は緊張を緩和し筋肉、血管を拡張しますがあまりにも拡張されすぎた血管は、動脈と静脈の血流のバランスを崩してしまいます。

これがうっ血を引き起こし、交感神経の緊張状態と同じ低体温を招き、様々な病気の原因となります。副交感神経は内臓の働きを活発化させますが、これも行き過ぎると食べ過ぎによる肥満や下痢症状を起こしてしまったり、ひどい時には癒着性腸閉塞につながる危険性があります。

また、神経が沈静した日々が続くとそれに慣れてしまって気力が減退して、何もやる気が起きなくなり、うつ病状地に陥ることも考えられます。さらに、副交感神経が刺激されると免疫細胞の中のリンパ球が増加します。

リンパ球は体内に侵入してきた異物を攻撃する働きを持ちますが、あまりにその数が多いと、今度は通常ならば攻撃する必要のない物質にまで過剰な攻撃を仕掛けてしまいます。これが、花粉症やアトピーなどのいわゆるアレルギー症状を引き起こしてしまうのです。

スギ花粉などは体内に入ってきても、特に害はありません。しかし、増えすぎたリンパ球はこれを「外敵」とみなして体外に追い出すために攻撃を開始します。この時、かゆみ、湿疹、咳やくしゃみ、鼻水、下痢など患者にとって不快な症状が伴います。

しかも、免疫系は学習能力が高く、一度「異物」として認識したものは即座に抗体を作り、次にそれが侵入してきたときも同じように、さらにすばやく激しい攻撃を仕掛けます。

これによって、ある食品を食べるとアレルギー反応を起こしたり、毎年スギ花粉が飛散する時期になると花粉症が悪化したりと、常にその物質に過剰反応してしまうシステムが作られてしまうのです。リラックスしすぎて副交感神経を優位にさせすぎるのも、免疫力にとっては悪影響なのです。

適度な緊張状態と適度なリラックス。交感神経と副交感神経が交互に刺激されて頻繁にスイッチが切り替わることが、自律神経を整え顆粒急とリンパ球のバランスを保ち免疫力アップにつながります。毎日ごろごろと怠惰に過ごすのではなく、メリハリのある規則正しい生活を心がけましょう。