免疫力を上げるのに大切なのは、「ストレスを溜めない」ことです。すぐにイライラしたり、いつも沈んだ気持ちでいると、自律神経の働きが乱れて、交感神経が過剰に働いた状態になります。

このため、内臓の働きを調節する副交感神経が抑制され、食欲不振や便秘などを起こしてしまいます。また、眠りも浅く、睡眠の質も悪化するので慢性的な睡眠不足に陥ってしまいます。

体に十分に栄養が行き渡らず、またしっかりと休息が取れないので、必然的に免疫機能の中心である白血球やリンパ球の数も減ってしまい、免疫力が下がってしまいます。また、人間の脳はストレスを感じると副腎皮質から、コルチゾールなどのステロイドホルモンを分泌します。

この「ストレスホルモン」がリンパ球の働きを低下させ、異物を攻撃する力を弱めてしまいます。適度な緊張感は生活に張りを与えますが、過度なストレスは禁物です。働きすぎる傾向のある日本人は、特に日常生活におけるストレスが溜まりやすく、それを発散させる場もなかなかありません。

逆に、仕事疲れのために飲酒や喫煙、暴飲暴食など免疫力を低下させる生活習慣へと傾いてしまいがちです。まず、外レストうまく付き合う方法を見つけましょう。そのためには、生活の中に「十分な休息」と「笑い」を取り入れることが大切になってきます。

疲れたら無理をせずにきちんと休み、しっかりと睡眠を取ることです。眠っている間は免疫系の働きも休息を取ることができ、次の活力へとつながります。そうして、異物の侵入に対しすばやく、効果的に攻撃を開始することができるようになるのです。

休息を取ることで凝り固まっていた筋肉がほぐれ、血行が良くなるので、血液中の白血球やリンパ球が体の隅々まで行き渡り、末端まで免疫が働きやすくなります。「まだ大丈夫」と自分を過信せず、自分の体をいたわってあげてください。「笑い」も免疫力を上げるのにとても大切な要素です。

笑うことにより、交感神経と副交感神経が頻繁に切り替わり、体中の様々な器官に刺激を与えます。脳へも刺激が伝わり、神経ペプチドという免疫機能を活性化させるホルモンが分泌され、免疫力が上がるのです。

この「笑い」は、「作り笑い」でも効果があることが医学的に証明されています。笑顔を作ることで顔の筋肉が動いて脳に働きかけ、血管が広がり血行が改善され、胃腸を活発化して消化を良くし、便秘の解消にも役立ちます。

新陳代謝や排泄が盛んになることで、体内の老廃物が排出されやすくなり、それに消費される免疫細胞が異物を攻撃する本来の活動に戻ることができます。よく休み、よく笑うこと。ストレスと上手に付き合うことが、免疫力を高めることにつながります。