自律神経とは、私たちが意識することなく自然に体調を整えてくれる、生まれつき備わった優れた神経システムです。

しかし、このバランスが乱れると、免疫力のバランスも崩れ様々な病気を引き起こしてしまいます。自律神経は交感神経と副交感神経から成り立っていますが、この両者のバランスが取れていることが最も重要です。

肉体的、精神的に無理をしすぎてストレスが溜まると、交感神経が優位に立ちます。逆に、メリハリの無い怠惰な生活パターン、運動不足や肥満など、リラックスしすぎると副交感神経が優位になります。交感神経が優位な状態が続くと、血管が過度に収縮して血行が悪くなり、低体温を招きます。

体温が低くなると、免疫系の働きが悪くなり、免疫力が低下して病気にかかりやすくなってしまいます。新陳代謝も低下するので、体に必要な栄養素が十分に行き渡らず、反対に老廃物や毒素が排出されずに溜まっていくため、様々な病気の原因になってしまいます。

また、交感神経が慢性的な緊張状態にあると、免疫細胞のひとつである顆粒球が暴走を始めます。自分の細胞を攻撃してしまい、胃潰瘍、大腸炎、吹き出物などを招くことになります。その中でも一番気を付けなければならないのはガンを発症するリスクが非常に高くなる点でしょう。

NK細胞がガン細胞を攻撃できず、腫瘍化するまで増殖させてしまいます。副交感神経が優位な状態になると、血管が拡張して血流が良くなるのですが、過度の血管の拡張は動脈と静脈の血流のバランスを崩し、逆に血行を悪化させてしまう場合もあります。

このため、交感神経有意状態のときと同じく、低体温となり、免疫力の低下を引き起こします。血管が拡張して血流が増加することで、のぼせが起きたり血流障害になったりし、副交感神経優位の状態が続きすぎると、脳にも影響を及ぼしうつ病を発症する可能性もあります。

また、免疫細胞のうちのリンパ球が増えすぎるため、通常なら反応しないような異物に対しても過剰反応を起こし、花粉症やアトピーなどアレルギー症状を起こしやすくなってしまいます。

一度アレルギーになると治すのは非常に難しいため、日頃からアレルギーにならないように自律神経のバランス、ひいては免疫力のバランスを正常に保つことが重要です。自律神経のバランスを取るには、日中はよく体を動かし、きちんとした食事を取り、夜はしっかり休むというメリハリのある生活を心がけることです。

こうすることで免疫力も自然に上がっていきます。ストレスも自律神経の大敵です。適度なストレスは生活にほど良い緊張を与えてくれますが、過剰なストレスは心身を疲労させるだけです。

上手にストレスを発散し、精神の健康を保ちましょう。自律神経と免疫力は深い関わりを持っています。どちらのバランスが崩れても、相互に悪影響を及ぼします。自律神経のバランスを整え、免疫力をアップさせましょう。