お風呂はシャワーでさっと済ませて、湯船に浸かることはめったに無い。こんな入浴の習慣を持っている人は、気づかないうちに免疫力が低下している場合があります。

入浴と免疫力は、実は意外に深い関係があるのです。まず、免疫力は体温が下がると低下し、逆に体温が上がると高まります。入浴によって冷えた体をしっかりと温めることで自然と免疫力を上げることができるのです。

また、ゆっくりと湯船に浸かってリラックスすると、自律神経の副交感神経が刺激され、血管が拡張して血の流れが良くなります。そうすると、血液中の白血球やリンパ球など免疫を司る細胞が体の隅々まで行き届いてしっかりと活動することができるようになります。

新陳代謝が上がることも入浴の大きなメリットのひとつです。体を温めて汗をかくと、溜まっていた老廃物が排出され、リンパの流れが改善されます。体内の有害物や毒素が少なくなるので、結果として新しく体内に侵入してきた異物に対する反応のスピードが上がり、すばやく攻撃できるようになります。

このため細菌やウイルスに対して免疫力が働きやすくなり、病気にかかりにくくなります。入浴にはストレス解消効果もあります。湯船で体を温めてリラックスすることで、一日の疲れが癒され、仕事や生活の悩みから開放されると脳内からホルモンが分泌され、免疫力が高まります。

ストレスが溜まると免疫力は極端に低下しますから、きちんとストレス解消することがとても大切なのです。しかし、いくら体を温めると言っても、お湯の温度が高すぎると、逆に急激に血管が刺激され、心臓や脳に負担を掛けてしまいます。高血圧の人などは特に注意が必要です。

ぬるめのお湯に5分~10分間浸かることが理想とされていますが、近年では41度程度のお湯でしっかり体を温めることが重要という研究もあります。どちらにせよ、大切なのは体温を上げ、血行を良くし、新陳代謝を活発化させることです。

そして、入浴の後はきちんと水分補給をし、湯冷めしないように温かい服装にして早めに眠ることを心がけましょう。1週間に1~2回でも良いので、湯船に浸かってリラックスし、体温を上げて免疫力を高めていきましょう。