日本人は昔から、わかめや昆布などの海藻類をよく食べてきました。しかし、近年食生活の欧米化で海藻を食べる機会が減ってきています。

ですが、海藻類に含まれる「フコイダン」という成分は免疫力を高める効果が非常に高いので、食生活の中に海藻を取り入れることで、免疫力を向上させることができます。

フコイダンは海藻のあの独特のヌルヌルした感触を生み出す「ぬめり成分」です。水溶性の食物繊維の一種で、海を漂う海藻がこのフコイダンを粘膜として身にまとうことで、外部の敵から自分自身を守っているのです。

この粘膜の機能は人間にも存在しており、鼻や口、喉などが体内に侵入しようとする細菌やウイルスを防いでくれています。フコイダンはこの人間の粘膜の細胞を強化し、また全身の免疫細胞を活性化させる効果を持っています。

また、海藻には血液中の中性脂肪を分解して、血液をサラサラにしてくれる働きがあります。免疫細胞のほとんどは血液中に存在していますから、血液がきれいになり血の巡りが良くなると、白血球やリンパ球は全身を元気よく動き回ることができるようになり、各部分で免疫力を高めてくれます。

近年の研究では、フコイダンに更なる免疫力向上効果があることが分かってきました。それは、NK細胞を活性化させる働きです。NK細胞とは免疫細胞の一種で、体内で発生したガン細胞を専門に攻撃する役割を担っています。

つまり、海藻を食べてフコイダンを摂取するとガンの予防につながるのです。フコイダンにも種類は色々とあり、一口にどの海藻がガン抑止効果が高いとは断言できませんが、海藻が体に良いことは事実です。

フコイダンのぬめり成分は腸内の悪玉菌を退治し、善玉菌の繁殖を助けて腸内環境をきれいに整えてくれるので、これも免疫力の向上につながります。わかめのお味噌汁を作ったり、昆布の佃煮を食卓に常備するなど積極的に海藻を食べるようにして、免疫細胞を元気にしてあげましょう。