ダイエットのために脂肪分の少ない食事を心がけましょうとよく言われますし、実際に実行している人も多いでしょう。

確かに油分の取り過ぎは体重を増加させ、中性脂肪やコレステロール値を上げてしまい、健康には良くありません。しかし、だからと言って脂肪分を気にしすぎて低脂肪食を続けていると、逆に免疫力を低下させてしまう場合があります。

脂肪はビタミンAを肝臓に蓄えるための胆汁を作り出すための重要な働きを担っています。脂肪が足りないと、胆汁が十分に作られないのでカロテンやビタミンの吸収が悪くなり、免疫細胞が力をなくしてしまいます。

また、脂肪不足によって肌がカサカサに荒れてしまい、体内に外敵が侵入するのを防ぐ、体の中で最も大きな免疫系である皮膚が弱くなって様々なトラブルを引き起こします。

そして、低脂肪の食事は必然的に色々な成分が不足してしまいますが、その中でも気をつけたいのが亜鉛不足です。

亜鉛は肝臓からビタミンAを取り出して、体の各器官に運ぶ働きをしています。このため、亜鉛が不足すると肝臓からビタミンAを取り出すことができなくなり、やはり免疫細胞を弱らせてしまいます。

亜鉛不足によって口の周りなどに湿疹ができることもあり、ダイエットを行う際にはサプリメントなどを利用して亜鉛を補給することが重要です。低脂肪食は健康的だと考えられていますが、行き過ぎると全くの逆効果になってしまいます。

物事には全てにおいて限度というものがあり、それを守ることが最も大切なのです。適度な脂肪は体を温めて免疫力を高め、肌に潤いを与えて外敵の侵入から体を守ってくれます。

「太りたくない」と過激な油抜きダイエット、低脂肪ダイエットを行うと、健康を損なうだけでなく肌荒れや髪のツヤがなくなるといったダイエットの真の目的である「美しくなる」ことから遠く離れてしまいます。

脂肪は控えめに、しかし全く取らないのは危険です。腹八分目を心がけ、よく体を動かして、油を控えたいなら揚げ物を避けるなど、料理の方法を工夫するようにして、免疫力を保ったまま美しくなってください。