免疫力が低下するには様々な原因がありますが、どうしても避けられないものがあります。それは、年齢による低下です。

生まれたばかりの赤ん坊は免疫力が非常に弱いため、母親から与えられる母乳によって免疫力を補っています。「赤ちゃんがよく熱を出す」「子供は風邪を引きやすい」というのは、まだ体に満足に免疫力が付いていないためです。

成長するにつれてだんだんと免疫力が高くなり、免疫力のピークは20歳前後と言われています。若いうちは多少無理をしても、一晩眠れば元気になる。これは免疫力が高く、疲れにくく、また疲れが取れやすい健康状態にあるからです。しかし、そのピークを過ぎてしまうと、免疫力は徐々に低下していきます。

まだまだ若いと自分では思っていても、体力は確実に落ちていきます。仕事などで忙しく、不規則な食生活や睡眠不足、ストレスなどがさらに免疫力の低下に拍車をかけ、気がつけば20代の頃のように毎日元気ハツラツと過ごしていくことができなくなっていきます。

こうした加齢による免疫力の低下のため、高齢者は様々な病気にかかりやすくなってしまいます。糖尿病や高血圧などの生活習慣病も、免疫力が低下したために体の機能がうまく働かなくなって起こる病気ですし、日本人の4人に1人が亡くなっていると言われるガンも、免疫力の異常によって引き起こされるのです。

また、高齢者が風邪やインフルエンザから肺炎を併発して亡くなる事が多いのも、免疫力が落ちているため感染症にかかりやすくなっているためです。最近ではO-157大腸菌や、老人施設などでのノロウイルスによる死亡事件なども耳にしたことがあるでしょう。

若者ならば大したことなく完治する感染症、食中毒でも、体力、免疫力共に低下している高齢者は命を落としてしまうことがあるのです。

とは言え、若いうちから規則正しい生活を送り、しっかりと健康な体を作っていれば、年齢を重ねても免疫力を維持していくことは可能です。また、年齢に関わらず、毎日の生活を改善することで免疫力をアップさせることもできます。「もう歳だから仕方ない」と諦めてしまわずに、免疫力を高める習慣を身につけましょう。